社会保険二瀬病院の病棟は、障害者施設等入院基本料病棟で、主に意識に障害をもたれている方に入院していただくための病棟です。患者さまに個別的なケアを行うことで、安全にそして患者様中心の看護ができるように、固定チームナーシングという看護方式を取り入れています。療養が長期となることが多い為、ご家族との信頼関係が重要です。
当病棟の入院患者様は、意識障害のある方や寝たきりの方が大半を占めています。常時吸引を必要とする患者様や経口的に食事が出来ない患者様がほとんどです。
痰が多い場合は、感染防止や不快感の除去等呼吸管理に努め、経管栄養注入時には、体位の崩れや嘔吐がないよう注意して看護・介護を行っています。身体清潔については、入浴日以外は毎日全身清拭を行っています。感染防止と快適な療養生活のため、病室の換気やケア前後の手洗いの徹底を行っています。
この他、褥瘡予防の体位交換を2~3時間毎に行い、クッション等を用いて変形拘縮や尖足の予防にも気をつけています。
患者様一人一人を身内と思い、自らがして欲しいと思うことは何かということを常に考え、ケアするように努力しています。
また、週に1回、医師・看護師・理学療法士・医療ソーシャルワーカー・薬剤師・栄養士によるカンファレンスで、治療・療養方法を検討しています。
・神経難病患者
・パーキンソン病関連疾患〔進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症、パーキンソン病〕
・多系統萎縮症〔線条体黒質変性症、オリーブ橋小脳萎縮症、シャイド・レーガー症候群〕
・筋萎縮性側索硬化症(ALS)、脊髄小脳変性症、ハンチントン病多発性硬化症、重症筋無力症、スモン、プリオン病または亜急性硬化性全脳炎に罹患している患者様
・筋ジストロフィーの患者様
・重度の肢体不自由者・脊髄損傷等の重度障害者
※脳卒中の後遺症の患者さん及び認知症の患者様を除く
・重度の意識障害者 : 意識障害レベルがJCS(JpanComaScale)でⅡ-3(または30以上、またはGCS〔GlasgowCcomaScale〕で8点以下の状態が2週間以上持続している)
保険診療の適用となります。
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